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パヤル・ダール「ファンタジー小説とロールプレイングゲームはレイシズムの歴史を捨てる時がきた」

It’s time for fantasy fiction and role-playing games to shed their racist history Payal Dhar The Guardian, Tue3 Nov 2020 15.15 GMT  (DeepLによる雑訳) 「未開」世界のキャラクターの表現と植民地文化へのノスタルジーは当初から問題視されていた   ジョージ・フロイド の死後、黒人差別撤廃運動( Black Lives Matter )が激化したとき、卓上ロールプレイングゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の出版社は、 ゲームをより多様なものにするための具体的な措置を講じることを約束した 。 ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、「現在の私たちを反映していない D&D のレガシーコンテンツに対処するために、私たちがこれまでやってきたこと、そして今後計画していることを共有する」と約束した。さらに、〔同じく同社の扱う〕カードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』から、「偏見を呼び起こせ」、「ジハード」、「プラデシュ・ジプシー」といった レイシズム的カード を数枚削除した。 ファンタジーにおける人種差別(レイシズム)の認識は、このジャンルの起源にまでさかのぼる。 D&D の不名誉で浅黒い肌をしたエルフが母系社会から生まれたり、野蛮なオークが伝統的に白人や西洋人が抱いてきた「未開」世界の野蛮な民族の概念に酷似しているのは偶然だろうか。ファンタジーは私たちに新しい世界や文化を想像する自由を与えてくれるが、過去 200 年あまりの間、人類はほとんど自分たちの世界の二次的模倣( derivative facsimiles )を行なってきた。これには、体系的な人種差別の惨劇の再生産も含まれる。  ロールプレイングゲーム( RPG )を含むファンタジー小説の人種差別の歴史は、中世ヨーロッパ史への憧れにルーツがあると 、カヴィタ・ムダン・フィン( Kavita Mudan Finn )は言う。彼女は中世・近世ヨーロッパ史の学際的研究者であるインド系アメリカ人一世だ。 「それは、誰もが自分の居場所にいて、何よりもそこにいることが幸せだった黄金時代に対する、見当違いの想像上の郷愁にまでさかのぼります。非常に才能のある作家、芸術家、...